ラ・トゥール展見てきました。

>>> http://event.yomiuri.co.jp/latour/

そろそろ美術館に行きたいなぁと思ってたら、たまたま目に止まったのがラ・トゥール展。解説を見たら生没年が1593-1652で、最近ドイツ30年戦争関連の本を読んでいたこともあり、もろ同時代人の画家に興味が沸いたのですよ。

真作はわずか40点しか残されていないという非常にレアな画家だそうです。そのためか、今回の展覧会では模写も一緒に展示してありました。模写にまで高い価値が認められるほどレアだということらしいです。真作と模写を見比べるのがまた楽しい。

で、「闇の画家」ラ・トゥールの作品の特徴は、光と闇のコントラスト。「闇の中で、ろうそくのわずかな光に浮かび上がる人物」が定番のプロット。写実的な画法と相まって、非常に繊細かつ力強い画面を作り出しています。

この特徴は、光量の少ない展示室では特に効果を発揮します。スポットに照らし出された人物画のリアリスムはすばらしく、カンバスから立体的に浮き上がって見えるように錯覚するほど。いやマジで。

あと、ジャック・カロの銅版画が参考展示されていて、なにげに感動。30年戦争ネタで良く見る絵だったんですよね。